ステップワゴン
価格 | 228.8万円 〜 308.1万円 |
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排気量 | 1,496cc |
カタログ燃費 | 15 〜 17km/l |
定員 | 7 〜8人 |
スライドドア | パワースライドドア 「リア/左側or両側」 |
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メーカーサイト | http://www.honda.co.jp/STEPWGN/ |
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ダウンサイジングした1.5リッターターボ搭載で、走りと燃費を両立した新型ステップワゴン。ステップワゴンはホンダの中型クラスのファミリー向けミニバンとして発売されている車で、2015年4月のマイナーチェンジにより最新型モデルが5代目となります。アームレスト付きキャプテンシート仕様が加わって1から3列シートまでウォークスルーできるようになりました。アイドリングストップが標準となり、燃費が17.0km/lまで向上しました。3列目シートがMクラスでは唯一床下収納タイプになるのがステップワゴンです。
ステップワゴンのラインナップ
ホンダの新しい中型ミニバンであるステップワゴンには、ドレスアップモデルに、ステップワゴン・スパーダもあわせて5つのグレードがあります。
ステップワゴンにはBグレード、Gグレード、G・EXグレードの3つがあり、廉価グレードのBグレードに左側パワースライドアやクルーズコントロール、わくわくゲート、シートバックテーブルなどを追加したのがGグレード、更に16インチアルミホイール、トリプルゾーンコントロール・フルオートエアコン、運転席&助手席シートヒーターを追加したのがG・EXグレードとなります。
ステップワゴン・スパーダには標準グレードとクールスピリットの2グレードが用意されており、標準グレードに専用フロントグリル、パドルシフト、運転席&助手席シートヒーター、17インチアルミホイールを追加したのがクールスピリットグレードということになります。ステップワゴンのサイドカーテンエアバッグやLEDヘッドライトは、ステップワゴン全グレードでオプション、スパーダで標準装備となっています。これらの快適装備以外のエンジンやトランスミッション、足回りなどの部分は全て共通で走行性能に関しても全く同じです。
ステップワゴンの流れ
現在では完全なる中型ミニバンとして存在していますが、2代目モデル・3代目モデルの時には2.4リッターエンジンを持つモデルも作られており、中型ミニバンと大型ミニバンの両方を受け持つ形となっていました。しかし、自動車税の関係で2.4リッターエンジンモデルはほとんど売れず、先代モデルである4代目からまた2リッターエンジンだけの完全中型ミニバンになったのでした。
そして今回の新しいモデルですが、今度はエンジン排気量を大きくするのでなく、逆に小さくすることになりました。排気量としては現在小型ミニバンとして人気のあるフリードと同じ1500ccとなっていますが、ステップワゴンではそれにターボチャージャーを付けたターボエンジンとしたのです。低燃費競争の激化によって嫌われ者となっていたターボチャージャーですが、今度はダウンサイジングターボということで使われることになりました。
ステップワゴンのライバル
ステップワゴンは中型クラスのトールミニバンですのでライバルは沢山います。日産のセレナ、トヨタのノア・ヴォクシー・エスクァイア3兄弟、マツダのビアンテなどいろいろな車がありますが、ステップワゴンは燃費向上のためにダウンサイジングターボエンジンを搭載したちょっと異質な車であるため、その異質さから考えるとトヨタのノア・ヴォクシー・エスクァイア3兄弟にあるハイブリッドモデルがいいライバルとなりそうです。3兄弟の動力源は1800ccエンジンにハイブリッドシステムとなっています。1800ccのエンジンにハイブリッドシステムの電気モーターのアシストで2リッタークラスのパワーを稼いでいるのがトヨタの3兄弟です。
一方、ステップワゴンは1500ccのエンジンにターボチャージャーを付けて2リッタークラスのパワーを稼いでいる車です。燃費的にはハイブリッドシステムを持つトヨタの3兄弟にはかないませんが、走りに関してはやはりターボチャージャーの暴力的な走りに勝るものはないでしょう。従って、相変わらず燃費にとらわれている方はトヨタの3兄弟を、中型ミニバンらしくない走りに期待する人はステップワゴンがいいということになりそうです。
ダウンサイジングターボエンジンと燃費の関係
新型ステップワゴンシリーズの最大の魅力はターボエンジン。ターボエンジンといってもパワーを稼ぐためにターボエンジンではなく、ダウンサイジングターボエンジンというものです。今回のステップワゴンのフルモデルチェンジで一番注目を集めているのがダウンサイジングターボエンジンの採用です。
ターボエンジンといってもスポーツモデルのようにただ単にパワーを稼ぐためにつけられているわけではなく、エンジン排気量が小さくなったことによるパワーの補充をしているだけのもので、一つの低燃費装備として採用されています。それによって先代モデルのような2リッターガソリンエンジンモデルより燃費が良くなるということです。カタログ燃費を見てみると最大で17.0km/Lということになっておりますがこれは何もついていない廉価グレードでの話で、実際に多くの方が買うであろうグレードでは16.2km/Lというのが最大となります。先代モデルを見てみると最大で15.0km/Lとなっており、その差、最大で2km/Lということになります。燃費だけで見るとどうやらあまり変わりはないようです。
ダウンサイジングターボの魅力
ステップワゴンシリーズがいる中型ミニバンクラスは2リッターガソリンエンジンが標準的なものとなっているのですが、その中でエンジン排気量を500cc少なくし、それによって消費燃料を少なくしようというものですが、それでは圧倒的にパワーが足りなくなってしまい1.8トン前後ある車を快適に走らせることができないのです。そこでタービンを装着し、あまりブースト圧を高くしないでおけばパワーも稼げるし、ターボエンジン特有の燃費の悪化を免れるということです。パワースペックを見てみると150psの20.7kgf・mということになっていますが、これは先代の2リッターNAエンジンだった時のものと比べてもほぼ同じとなっています。排気量ダウンで燃費を稼ぎ、足りないパワーをターボで稼ぐというのがこのエンジンです。
やっぱりターボエンジンは燃料消費が多いので、いくら排気量を小さくしてもどうにもならないということらしいです。しかし、車というものは燃費だけではありません。走りとしてはやっぱりターボエンジンのトルクフルさは排気量が小さくなったとしても魅力でしょう。今回のダウンサイジングターボの採用は燃費をよくするためにではなく、燃費は現状維持で走りをよくするために行われたものと理解することができます。
NAとターボエンジンとではトルクの特性が大きくことなり、ターボエンジンの方がトルクを稼ぎやすくなるため、ミニバンに多い低回転域から中回転域では扱いやすくなるでしょう。
ステップワゴンスパーダはどこが違うのか
先代モデル同様に今回もドレスアップモデルのスパーダが作られました。標準モデルのステップワゴンと、ドレスアップモデルのステップワゴン・スパーダの違いは主に外観と装備の充実度にあります。要するに外観と装備だけの違いでどちらにするかを選ぶことになります。
外観は専用フロントバンパーやフロントグリル、LEDヘッドライト、サイドステップ、リヤバンパー、リヤハッチパネル、リヤテールゲートスポイラー、アルミホイールなどによってステップワゴンと差別化されており、装備面ではサイドエアバッグの標準化、LEDヘッドライト、フォグランプの標準化、本革巻きステアリングホイールの装着などが行われています。上級グレードのクールスピリットにはパドルシフトが採用され、シフトダウンがしやすくなっています。あとは全く同じものですので走りに違いは全くありません。
安全装備ホンダセンシングとは
軽自動車などでも標準モデルにドレスアップモデルを用意することが多くなっていますが、このステップワゴンとステップワゴン・スパーダの関係もそれと同じということになります。安全装備が騒がれるようになりましたが、ホンダの先進安全装備といえば、今まではミリ波レーダーを使ったシティブレーキアクティブシステムというものでした。しかしこのステップワゴンシリーズには新たに開発された「ホンダセンシング」という安全装備がオプションで付けられるようになりました。
このシステムはシティブレーキアクティブシステムのようにミリ波レーダーだけを使うのではなく、更にカメラ映像を使って制御されるもので、自動ブレーキシステムのCMBS、クルーズコントロール使用時に前車との間隔を一定に保つACC、車線を判断し、そこからはみだしそうになると警告を発するLKAS、車線中央に戻させようとステアリングホイールのパワーアシスト量を変化させる路外逸脱抑制機能、ペダルの踏み間違いによる飛び込み事故を防ぐ誤発進抑制機能、道路標識を読み込んで警告を出す標識認識機能、先行車発進お知らせ機能などを統合的に制御するものです。全てセットとなっているのでどれか一つだけ取り付けるということはできませんが、これによってかなり安全性が高まると思います。
わくわくゲートとは
新型ステップワゴンシリーズのもう一つの目玉となるのがわくわくゲートというものです。
これは通常跳ね上げ式になっているリヤハッチゲートを左2/3の部分を横開きにしたもので、リヤハッチを全開にしなくても部分的に開閉することができるようなっています。もちろん通常のリヤハッチのように上下開きもすることができます。こういったリヤハッチは過去にクラウンのステーションワゴンモデルが観音開きのものを持っていましたが、ミニバンのリヤハッチとしてはこのステップワゴンシリーズが初めての試みです。このようなハッチを持つ車を見るとついつい「ハッチに変わった機能を付けただけ」といった形で見られることが多くなるのですが、実はけっこう便利だったりします。
狭いところでリヤハッチを開けることができるということもそうなのですが、実はこの機能によって人間の乗り降りするドアが増えたということになるのです。それまでセカンドシートやサードシートに乗り込むときというのは当然ですが両側にあるスライドドアから乗り込むものでしたが、このわくわくゲートではリヤハッチからも乗り込むことができるのです。もちろんサードシートの片側をたたんでおかなければなりませんが、新たな侵入経路ができたということはミニバンにとっては大きなメリットではないでしょうか。
ステップワゴンのインパネ周り
ホンダのインテリアというのは他の自動車メーカーのものより品がいいデザインをとることが多いもので、それはドライバーと直接対面する形となるインパネ周りも同じです。今回のステップワゴンシリーズのインパネ周りもなかなかいい作りになっているのですが、一つだけ気になるところがあります。それがメーターの位置が高すぎるということです。
先代モデルでもメーターナセルの位置が高すぎて、普通に運転していてもそれが常に視界に入りかなり気になるようなデザインとなっていたのですが、今回の新型は更に高さを増しそこにデジタルメーターを収めてしまったのです。メーターといえば随時表示が変化するものですので、必要でないときはかなり目障りなものですがそれが常に視界に入るとなれば、運転中はかなりうるさく感じることでしょう。また位置が高いため、座高の低い人や女性ドライバーなどではそれによって前方視界が狭められてしまうでしょう。メーターを高いところにもっていったために、本来メーターが埋め込まれるべき場所が開いてしまっているのも気になるところです。
ステップワゴン8人乗りのシートアレンジは?
新型ステップワゴンシリーズにはちょっと変わった考え方があります。それは定員です。
ステップワゴンシリーズにセカンドシートの形状によって7人乗りと8人乗りがあります。これはどのミニバンでもよくあることなのですが、他の車は7人乗り用のモデルと8人乗り用のモデルで分けて作っています。しかし、新しいステップワゴンは全て7人乗りなのです。では8人乗りはどうするのかというと、メーカーオプションという形でベンチシートタイプのセカンドシートを付けて8人乗りにするということなのです。ですので、よくあるグレードによって8人乗りがないもの、7人乗りがないものがあるということではなく、全グレードで7人乗りも8人乗りも選ぶことができるということなのです。
作る自動車メーカーとしては何ら変わりはないと思いますが、選ぶ側からすると標準が7人乗りでオプションで8人乗りが選べるというのは結構新鮮味を感じるものです。ちなみに7人乗りでも8人乗りでもシートアレンジは全く同じですので、定員によってサードシートをたたんだ時のリヤラゲッジスペースの広さに違いが出るということもありません。
ステップワゴン関連ページ
- フリード
- コンパクトミニバンというオンリーワンの地位を確立したホンダの代表的なミニバンです。1500ccクラスで6〜7人乗りのできる余裕の室内空間ミニバンは貴重です。
- フリードスパイク
- フリードはコンパクトミニバンというオンリーワンの地位を確立したホンダの代表的なミニバンです。フリードスパイクは5人乗りなので、ミニバンではなく広い空間のコンパクトカーになります。
- ストリーム
- ホンダの5ナンバーサイズミニバンのストリームは、6人乗りのみとなり2列目はセンタートレイの2名シートに統一されました。1.8Lと2.0Lから選べます。
- オデッセイ
- ホンダのオデッセイは、スタイリッシュな3列シートのスポーツタイプワゴンと言うイメージの2.4リッターミニバンです。
- エリシオン
- ホンダのミニバン最高級モデルがエリシオンです。大型ミニバンのラグレイトの後継車になります。ホンダが得意とする低床技術による低重心化で、大型でも安定感のある走りを実現しています。